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2010年9月

2010年9月27日 (月)

懐かしいアルコールストーブ

Burner1_2

息子が結婚して部屋がひとつ空いた。

そこで自分の手で畳の部屋からフローリングに替え、部屋の整理をしていると、とっくの昔に整理したと思っていた山のアルコールバーナーが出てきた。

懐かしいー

メーカーは今はないようだが東京トップの真鍮製アルコールバーナーである。

さすがに年代ものなのでそれなりの色になっている。

このバーナー、高校の夏休みに初めての幕営登山で九重へ行ったときに使ったもので、そのときの登山を思い出した。

初日は長者原でキャンプしたが夕方から雨が降り出し、持っていったフライシートもない帆布製(木綿)の屋根型テントは水をしっかり吸って大きくたわみ、葛飾北斎の富士山のようになった。

少しでも内側からテントに触れるとボタボタと雨水がテントの中に落ちてくるので、全員テントの中心付近に集まってすごした。

翌朝は雨が上がったものの、水をたっぷり吸ったテントはすごく重くなり、かわるがわる担いで何とか法華院のキャンプ場に到着する。

ここで2泊している間にテントは何とか乾いたようだ。

このキャンプのときに使ったのがこのバーナーである。

当時は(今も同じだが)金がなく、石油やガソリンのコンロは買えなかったので、このバーナーを持っていった。

そこでこのバーナーを使って5人分のそうめんを炊くことになった。

4~5人用のコッヘルにたっぷりと水を入れ湯を沸かしたが、いつまでたっても湯が沸かない。

沸騰するのが待ちきれず、わずかに泡が立ち始めた頃めんを入れたが、その後はさらに沸騰しなくなった。

風上側ににみなで並んで火力が逃げないようにしてみたが、やっぱり沸騰しない。

「こりゃだめだ」と結局沸騰しないまま、食べることにした。

なべを下ろし、いざバーナーの火を消そうとしたが、今度はなんとバーナーの火が消えない。

説明書には

「炊事後のバーナーの火を消すには・・・キャップを指先で軽く押していきますと簡単にフタができます」

とあるが、ふたの隙間から炎がいつまでも噴出して消えてくれない。

「しっかり閉めなきゃだめだ!」

今度は棒を使って蓋をたたき、蓋をしっかり閉めたところ火が消えた。

しかし一安心する間もなく、ポ~ン!と音を立てて蓋が弾け飛び、再びコンロは勢いよく燃え始める。

何度挑戦しても同じことの繰り返し。

「こりゃ、アルコールが無くなるまでこのまま燃え尽きるのを待つしかないの?」

それでもみなで代わる代わる、何度も何度も消火に努めたところ何とか消すことができた。

ヤレヤレと一安心して、大きな糊の塊のようになったまず~いソーメンをほぐしながら食べた。

取り扱いが間違っていたのかも知れないけれど、あれ以来使った記憶がないバーナーである。

すっかり過去のものになったと思っていたアルコールバーナーだが、最近見直されているらしい。

WEB上でも自作のアルコールバーナーの作り方が載っている。

何ならためしに一度使ってみようかと考えている。

でもその時は、消火器を横に置いておく必要があるのかも・・・